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2023-10-30

10/29 奥多摩山歩き【大菩薩峠】レポート

2023年10月29日(日)、都内では早朝に雨が降りましたが、晴れ予報を信じて決行。リーダーの池田功氏を含めて全10名の参加者は、車を相乗りして予定通り8:30に出発地点の上日川(かみにっかわ)峠に集まりました。

事前に防寒の準備は案内されていましたが、それでも朝の標高1,500m付近は予想を超えた寒さです。
服に染み込む冷気を感じながら歩き始めると、鮮やかに色づく木々の中を登る美しい晩秋の山道が、すぐに身も心も温めてくれました。

予報通り天気は好転し、木々のシルエットが青空の背景にくっきりと映えて、次から次へと目線を引き寄せてくれます。ブナの葉がカラカラと音を立てながら、ミズナラやカラマツの木立の間を舞い落ちていきます。時折かわいらしい実を枝中につけたマユミや、高山風景に紅一点を添えるような真っ赤な実をつけたナナカマドが、パッとカメラを構えさせます。標高2,000m付近の山頂から大菩薩峠へ続くエリアでは、氷河期が残したと言われる岩塊が荒々しく隆起し、拳ほどの岩石が一面に砕け散らばる様子が見られました。今回こうした自然が作り出す景観や現象の中に日本庭園の表現のルーツがあるということを、実際に肌で感じることができたように思います。

山頂付近からの眺めは雲が多めで遠望の山々は隠れ気味でしたが、秋を深める木々と高山風景がとても美しい、見どころ満載の山行でした。

日頃の仕事に一息ついてリフレッシュしたい方、日本庭園の表現のルーツを感じたい方、次回以降の企画もおすすめです。

(文:細野達哉)

奥多摩山歩き【大菩薩峠】スナップと参加者の声
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